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《ネタバレ》 もうね、最初5分くらいまでの絵面が色んな意味で汚すぎて(笑)。
多分、ほとんどの人がこの時点で脱落するんじゃないでしょうか。というか、本作によって試されてる感じがします。 「これでギブアップするなら遠慮なく帰ってくれ。耐えられた奴だけ入ってよし」と言われてるような。 そんなわけで、おそらく少数の変人だけが関門を潜って観続けるわけですが、まぁ私も変人なので観続けてみたわけですが、 その後の数珠繋ぎ的な人との出会いの数々は非現実的に見え、いったいこりゃなんだと呆れ返ったわけです。 でも段々と、実は深い映画なのかな?という気もしてきて、というのも主人公は世の中のことを全く知らない、 あらゆる概念が欠落していて、喋る内容もオウム返ししてるだけなので、言ってみれば35歳の赤ん坊ですね。 まっさらな白紙の状態で見る人間社会というのはどういうものなのだろうとか、彼に罪は問えないな、 んじゃあ罪とはなんぞやみたいな、なんか観ていていろんなことを考えたくなってくるわけです。 何回か見るともっと理解できると思うけど、汚い絵面の門を何度も括りたいとは思わないのでこれぐらいでいいです(笑)。 ハッピーエンドで終わるのも、大人の赤ちゃんを社会に放り投げたら幸せな結末で締めくくれた、 この世はまだまだ捨てたもんじゃない、ていうメッセージと捉えられ、その点では好感が持てました。 ただ猫好きの方には全くお勧めできません。一連の猫のシーンは彼の状態を提示するのに必要であるのはわかるのだけど、 ショッキング極まりないので鑑賞しない方が賢明です。 【あろえりーな】さん [インターネット(字幕)] 6点(2025-06-04 10:30:59)《新規》
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