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《ネタバレ》 最も有名な怪談の一つであろう四谷怪談。改めてこう見てみますと、
ホラーとしての素晴らしいコンテンツが日本には昔からあるんだなと気付かされます。 西洋だとゴーストの怒り爆発、みたいな話になるのかなと思うけど、うらめしや、というこのひたすら物悲しい感じ、 そして様々なシーンで蛇が出てくるんですけど、霊と生き物の関連付けみたいなのも含めてすごく日本らしさが滲み出てる気がします。 直助ってやつはピュアな悪人ですけど、伊右衛門ももちろん悪いやつだけど追い込まれてこうなった、みたいなところもあって そこが話に深みを持たせてますね。毒の話を持ちかけられるシーンでカエルの鳴き声が喧しくなったり、 毒を盛ったり殺めたりするシーンで花火の音がやかましくなったりするんですけど、 つまりは外的な音で本人の「心のざわめき」みたいなもんを表現してるわけです。 昔の映画はこういう手法が取られることがあって巧いなと思います。 CGのない時代、怪の風景を照明やカット割や道具や特殊メイクで苦心して作ってるのが見てとれ、 こういうのもまた昔の映画の良さだと感じます。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 6点(2025-05-16 15:52:47)
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