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僕はラジオ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 僕はラジオ
製作国
上映時間109分
劇場公開日 2004-09-25
ジャンルドラマ,スポーツもの,実話もの
レビュー情報
面倒見が良く実直なアメ・フトのコーチと、知的障害のある黒人青年との、実話を基にした友情物語。当然のことながら差別や偏見あるいは虐めといったシーンもあるのだが、これが初監督作とは思えないほどM・トーリンの演出には終始抑制が効いていて、このテの作品にありがちな嫌味がないのには好感がもてる。もっとも、実在の人物に対しての配慮があったともとれるが、障害者云々のお話というよりは、コーチと彼を取り巻く人間ドラマに焦点を充てたことが、そういった印象をもたらしたのだと思う。旧知の住民仲間や学校側あるいは家族、とりわけ自分の娘のことなど人間関係に苦悩するコーチが、無邪気で打算の無いラジオの姿に、人生の大切なものを教えられるというのが作り手の最も言いたかったこと。そういう意味で本作は定石ながら実話の重みを十分感じとれる作品となっている。若き日のラジオを演ずるキューバ・グッディング・Jrも巧みだが、仲間たちが集うバーバー・ショップでの、その場の空気をコーヒーの味わいで表現する演出を小粋なものにしているのも、渋さの増したE・ハリスの好演があればこそ。カムバックのD・ウィンガーの美しさは相変わらずだが、歳相応のしっとりとした演技で彩りを添えてくれているのも嬉しい限りだ。
ドラえもんさん 8点(2004-10-28 18:21:54)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 6.71点
作品の点数分布
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312.86%
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538.57%
6822.86%
71234.29%
8925.71%
912.86%
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作品の標準偏差 1.26
このレビューの偏差値 58.16
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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