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バットマン ビギンズ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 バットマン ビギンズ
製作国
上映時間140分
劇場公開日 2005-06-18
ジャンルアクション,サスペンス,SF,アドベンチャー,シリーズもの,犯罪もの,漫画の映画化
レビュー情報
T・バートンにより創造された「バットマン」は、強烈な個性で鳴らす彼の世界観に見事なほどマッチしたものであり、ゴシック調のスタイリッシュなダークサイドを描いていながら、劇画的で遊び心が満載といったどこか安っぽいムードが、むしろ作品そのものの魅力だったと言える。しかし、本数を重ねるたびに劇画タッチが漫画チックに変貌していき、また飽きられてきたのもシリーズものの宿命である。行き詰まりを感じての軌道修正でもなかろうが、気分一新で臨んだのが今回の「新生バットマン」。それにしても、“誕生秘話”は今やハリウッドの流行りなのだろうか。同じ題材でありながら少しでも目先の変わったものを供給するという事に腐心しているように思えてならない。映画産業も安閑とはしていられないのだろう。しかし本作は、ストーリー、アクション、豪華なキャスティング等々、どれをとっても気合は十分感じとれる作品となっている。人間ドラマにかなりの比重を置かれて描かれているのが特徴であり、苦悩するヒーローといった構図などは、かなり「スパイダーマン」を意識しているように思う。しかし娯楽作品としては、やけに重々しくて理屈っぽくなり過ぎたきらいがあるのは否めず、また手強いはずの悪役そのものにさほど魅力がないのも残念だとしか言いようがない。余裕綽々の演技で脇を固めるベテランたちに混じって、C・ベールの演技はやはりどこか硬い印象を受けるのも宜なる哉。しかしながら、キレのあるアクションやスピード感はやはり本格派と言えるものであり、オリジナルとはまた違った趣向で魅力たっぷりに描かれている事や、リアリティ溢れるメカやセット・デザインなどから感じさせる本作に対する製作側の真摯な姿勢と意気込みは大いに買いたい。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 8点(2005-08-03 18:34:50)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 223件
作品の平均点 6.74点
作品の点数分布
010.45%
110.45%
200.00%
310.45%
431.35%
52712.11%
65625.11%
77634.08%
83917.49%
9177.62%
1020.90%
作品の標準偏差 1.34
このレビューの偏差値 56.96
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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