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ベニスに死す のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ベニスに死す
製作国伊,仏
上映時間131分
ジャンルドラマ,同性愛もの,小説の映画化
レビュー情報
最初に見てからもう30年近くなるんですねぇ。“ベストワン監督”のルキノ・ヴィスコンティの作品群の中でもとりわけ抜きん出た傑作。僕個人としても生涯のベストワンと言い切ってもいい作品です。休暇でベニス(現ベネチア)の島に来た老作曲家が、たまたま遊びに来ていた美少年に心を奪われ、やがて熱病に冒され死んでいくというストーリー。貴族出身でもあるヴィスコンティ監督の絢爛豪華なるセットや衣装の見事さは、決して貴族趣味に陥っていない気品があり、また映像と音楽の融合は見事というしかない。ラスト、夕陽の海の中で戯れる少年(幻のような美の極致)を遠く眺めながら、砂浜の椅子にもたれて苦悶の表情の中、笑みすら浮かべながらやがて息絶える主人公(=ダーク・ボガードが一世一代の熱演)が哀れだ。その顔には“美”と“若さ”に憧れるかのように化粧が施されていて、やがて死熱によりそれが崩れていくさまは強烈な印象を残す。21世紀にも語り継がれていくべき名作です。
ドラえもんさん 10点(2000-09-25 00:05:09)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 118件
作品の平均点 7.38点
作品の点数分布
021.69%
143.39%
221.69%
321.69%
454.24%
597.63%
6108.47%
71512.71%
82218.64%
91916.10%
102823.73%
作品の標準偏差 2.52
このレビューの偏差値 54.13
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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