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パッション(2004) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パッション(2004)
製作国米,伊
上映時間127分
劇場公開日 2004-05-01
ジャンルドラマ,歴史もの
レビュー情報
今年上半期で見た映画の中でも、おそらく最も評価の難しい作品ではないだろうか。まさに賛否両論渦巻く問題作であり、個人個人の感じ方や考え方がこれほど顕著に反映される映画というのも、そぅ滅多にお目にかかれるものではない。“これでもか式”の執拗に繰り返される鞭打ちという名の悪魔の儀式。それは、気の弱い人でなくとも体が震え正視できないほどの過激さであり、残酷描写もとうとうここまで来たかと思わせるほど。この救いようのない処刑シーンは延々と続けられ、いつ終わるとも知れずひたすら激痛に耐えるキリストの姿に、我々はいつしか言葉を無くし、涙すら出ない。そして“主よ、お許しください!彼らは自分たちのやっている事が判らないのです。”と苦悶の表情で呟くキリストの言葉が重くのしかかる。キリストの受難とは斯くも凄惨なものであったが、しかし、人間の愚行は変わることなく残虐の歴史は繰り返され、この世ではもっと悲惨なことが起きているという現実を、映画は我々に訴えかけているようだ。一本の映画としてみた場合、本作は確かに良く出来ていると感じさせるが、果たしてここまで目を背けたくなる程の壮絶な描写に徹する必要があったのだろうかと、大いなる疑問をも感じさせる。全身血みどろになって熱演したJ・カヴィーゼルは、この作品でようやく彼に適した役に巡り合ったようだ。
ドラえもんさん 8点(2004-07-26 18:21:26)
その他情報
作品のレビュー数 133件
作品の平均点 5.23点
作品の点数分布
064.51%
164.51%
243.01%
31914.29%
41612.03%
51712.78%
62115.79%
71914.29%
81410.53%
953.76%
1064.51%
作品の標準偏差 2.48
このレビューの偏差値 54.49
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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