Menu
 > 作品
 > セ行
 > 戦火の馬
 > オオカミさんのレビュー
戦火の馬 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 戦火の馬
製作国
上映時間146分
劇場公開日 2012-03-02
ジャンルドラマ,戦争もの,動物もの,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 【2012年4月2日一部追記】
なんの予備知識もない段階で「なぜアカデミーひとつも取れなかったんだろう?」と思っていたのだが、劇場で観て納得した。あれじゃダメだ。「スティーブン、やっちまったな!」感が強かった。「プライベート・ライアン」もそうだったが、戦場体験を鑑賞者に強く印象づけようとするあまりのやり過ぎ感が強いのだ。今回はさすがにオマハ・ビーチのような手を拾うとか内臓を入れるとかいった描写は無いが、それでも塹壕(ざんごう)戦の迫力あるシーンのごり押しが続く。私はとても楽しんだがなじめない人もいるだろう。賞レースの上で、ここが大きくマイナスになったと感じる。
主人公の馬の中身は幼少時から含めて14頭居たというが、そこまでいかなくても複数いるのがすぐにわかってしまったのは残念だった。冒頭の農場のシーンと徴用されてからの大きな違いがあるのだ。右目の目尻側上の白い模様に注目すべし。
個人的には、鑑賞者の勉強を強要する作品だと思う。WW1の知識がないと映像の解釈が難しいこともあると思う。ひとつ挙げると、ソンムはイギリス軍がたった1日で2万人の死者を出した激戦地だったということ。これを知ってるかどうかで見方が大きく変わると思う。「プライベート・ライアン」のオマハビーチは死傷者5000人程度。また、イペリットガスの致死性は過大解釈されていることも重要。即死ではなく視覚障害などが多かった。
残念なのは、独仏語をそのまま使って欲しかった。一時的に「アイン、ツバイ」と行進場面で聞こえるが、基本的な会話が英語じゃダメだよね。

最後に、個人的にはペーターのその後がとても気になる。
オオカミさん [映画館(字幕)] 7点(2012-03-05 21:23:28)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 60件
作品の平均点 6.87点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
423.33%
558.33%
61830.00%
71830.00%
81016.67%
958.33%
1023.33%
作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 50.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
戦火の馬のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS