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《ネタバレ》 皆さんお書きの通り、ロンドンの街がゴーストタウン状態なのは見応えがあったね。鳥が飛んでいるのは演出だったのかな?それとも編集でも消せなかっただけ?保菌者が猿だから霊長類にしか感染しない細菌であることは予想ができるが、なぜそういう実験をしていたのかが謎のままだし、解決策も提示されないままなのは物足りなさを感じる。そして明るい未来が期待できないエンディングはイギリスらしいブラックな演出だよね。イギリスの中で感染が広がる恐怖は、想像力を働かせると怖いものがあるし、同じ島国の日本国内で同じ事が起こったらどうなるだろうと考えると興味深いね。極限状態であれば、規律が重視されるはずの軍隊でも理性が失われるという演出はある程度予想できたし、何が正しいのかが混沌としてしまう世界では、生存本能が優先するというのも理解はできる。延々とそれを見せつけられるのも多少うんざりしてきたところでRAFが登場するのは、なかなか好い演出だと思う。それを考えると、冒頭のロンドンで鳥が飛んでいるのは、これを予兆させる伏線であったのだろうか?「デス・フロント」(2002英)同様、イギリス映画のこの手のやるせなさは、気分が落ち込んでいるときには観たくないと思うこともあるだろう。
【オオカミ】さん 6点(2004-08-28 23:20:14)
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