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公開中に映画館で2度観たくらいですから、当時はかなり好きでした。但し、ビデオで後から完全版を観たら、やっと腑に落ちた気がしました。決して人にほめられるような人生を歩んできたわけじゃないからこそ、愛した人と、心ならずもうまくいかなかった、そういう人生半ばの苦い思いを持ちながら、美しい映像、それも一瞬のきらめきをとらえた映像を見ているからこそ、感慨もひとしおになるのだと思うんです。そういうプロセスを公開版では描いてないので、彼の涙のわけがいまいちわからない。それもあって、私は、本作が「きらい」「わからん」という人の気持もわからないではないんです。私はこれは実は「カルト映画」で、「普遍的大作」じゃないと思っています。おすぎがほめまくったことが、多くの人を勘違いさせたんじゃないかしら。おすぎは映画産業の振興には貢献してるかもしれないけれど、映画を見るときの適切なアドバイザーじゃないですね。おすぎのほめる映画には、すぐに行かないほうがむしろいいかもしれません。今もバンバン、コマーシャルに出ていらっしゃいますが。あれは「広告」。忘れないようにしたいですね。ここをご覧になっているような方には、「釈迦に説法」だと思いますが・・。
【おばちゃん】さん 7点(2003-04-06 19:09:49)
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