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最初はあまりに頭にきたのでただカッカしてましたが、なぜ私がとんでもないと思ったかを少しはちゃんと書きます。まず第一に、陰陽師というダークな世界に、CGが合わなさすぎ。ここまでひどいミスマッチは見たことありません。この世界観にCGを入れ込むなら、ここぞという「部分」だけに、効果的に使うべきだったと思います。これでもかとCGを使いまくるのはまったくの逆効果だったとしか思えません。その意味で、「2」にもまったくの期待はできません。次に、多くの人が憤慨している演技のひどさですが、これは洋画にだってあるレベルだと思いますから、とやかく言いません。真田さん、萬斎さんは健闘していたと思います。演技に難があるのではなく、深遠な雰囲気をかもし出すべきところを、劇画的な演技にもっていこうとした、これは演出のミスだと思います。素材のセレクトの問題。というか、滝田監督はCGを使うことに長けている人だとは思えないから、そっちのほうに労力を使うことを余儀なくされ、想像ですが、演技に関しては二大・名優に「おんぶにだっこ」だったのではないでしょうか? だけどそれじゃあ役者たちは自分たちのカンで演技せざるをえなかったのでは? そんな想像が浮かんでしまうほど、うすっぺらーい内容でしかなかったわけです。その中で唯一、この「陰陽師」という世界にふさわしい雰囲気と演技を表出していたのは、私は夏川結衣だったと思います。実に怨念のこもったおどろおどろしい演技で、本領発揮だったと思いました。だから、1点は夏川さんに。あとはむしろマイナス点をさしあげたいくらいです。
【おばちゃん】さん 1点(2003-03-21 00:48:16)(良:1票)
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