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こういう作品に低い点数をつけると、「無粋」って言われるんでしょうねえ。でも、好きじゃないもんは、好きじゃない。誰がって、それはレニー。もうとことん相性わるいです。役柄も、女優としての雰囲気も。わるいけど、ああいう娘は、昔は「しょん○んくさい」と言われたもんです。典型的な「オヤジ転がし」タイプよね。役柄には合ってたんでしょうけど、何がかなしうてそんなショボい話をエンエン観なきゃいけないのよ。ダンスがいくらかっこよくたって、ここのレビューを書くには全部見なきゃと思ったって、単に苦痛なだけだったです。とにかく作品も出演者も、無理して受け付けられるフリなんかしたくないの。ま、私にはレニーはダメ。それがはっきり自覚できただけで、観てよかったようなもんです。それとやっぱりギアがダメ、あたしには。これだけ嫌いな俳優がそろっていたら、5点以上つけるのは、とっても無理。曲とキャサリンのかっこよさだけではもちません。第一、キャサリンも、この役でのアカデミー賞授賞式に腹ボテの巨体で登場して、何か勝ち誇った顔してたのは、気に入らない。女優さんて夢を売る商売じゃないの? それと同時に、みんなのアイドルでいてほしいのよね。子どもをほしくてもできなくて悲しい思いをしている人もたくさん授賞式を観てるのに、かけらも気にしてなさそう。「見て、見て」って自慢してる感じで、あの場面はサイテーでした。映画で私が一番いいなーと思ったのは、「ミスター・セロファン」の彼。あんなにペーソスのある、しかも歌のうまい俳優サンだったなんて、ほんとに驚き。あのシーンだけは10点さしあげたいわ。ジョン・C・ライリーというお名前だったのね、覚えなくちゃ。それにしても、ミュージカルは、もっと愛らしい、見終わってハートがホカホカするような作品を観たいものです。ある人の受け売りですが、ハリウッド・ミュージカルは、ブロードウェイものを焼き直しするようになって以来、変質してしまったそうな。もうかつてあったような、映画特有のオリジナリティーは、もはや望むべくもないようですよ、残念ながら。
【おばちゃん】さん 4点(2004-01-09 22:33:34)(良:1票)
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