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《ネタバレ》 ハ~……タメイキ……。
何と言っていいか言葉がすぐには浮かばないくらい魅了されました。 ティム・バートンがこういう作家だということは私は知っていたゾ~、ほんとだゾ~、と思いつつ、でもそれでも、何でここまで素晴らしいんだ、と言わずにはいられません。 荒唐無稽なホラ話と美しい映像が、リアルな人生とからまりあい、真実のテイストを生み出していくマジックを、思い切り堪能しました。 息子の気持ちの奥深くにあった(に違いない)父に対する思いがヴワアとたかまっていく終盤は、ものすごいカタルシスですが、場面そのものはありえない世界そのもの。なのに、なぜか作り物の世界にいる感じがしない…… そんなことを思い出しながら書いていたら、また涙が出てきてしまいました。 (家にあまり帰ってこない夫、妄想癖のある夫とのあいだで、若かった日々の妻に何の葛藤もなかったはずはありません。だけど、この映画の中ではいいんです、これで。ねッ!(^_-)) 〈追記〉追記を書こうとして(良:1票)をいただいていたことに気づき、びっくり。ありがとうございました。 ところでどなたかも書いておられましたが、この映画の息子は一種の近親憎悪から父に反発をしていた、ある意味わかりやすい関係性ではありましたね。 私は自分が亡き父を常に受け入れにくかった長女だったので、この父子の関係に親近感を覚えます。 ですので、あれだけ反発していた息子が瞬時に父に思いを寄せ一気に和解に向かっていくその心理も、とても共感します。理屈じゃないんだよ、と。胸の内にグツグツとしていたものは常にあったわけだよ、と。 しかし一方、唐突に思い、あそこが理解できない、と思う人がいても不思議ではないとも思います。そんなに簡単に「それが親子ってものだよ」と言われても困る、といった感じでしょうか。 監督は、また脚本は、その「答え」に当たるものを何も明確に伝えてはいませんが、私はその謎を解くカギは、あの「息子の妻」のふるまい、言葉、そして彼(息子)が彼女に向ける「愛してやまない」という視線、ここにある!と思っています。 私が今回この映画の現実場面の描き方の中で最も秀逸だなあ・・と思う部分です。 分析しすぎると面白くなくなる気はしますけどね・・。 【おばちゃん】さん 10点(2004-05-27 03:30:37)(良:1票)
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