Menu
 > 作品
 > コ行
 > 五月のミル
 > R&Aさんのレビュー
五月のミル のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 五月のミル
製作国仏,伊
上映時間107分
ジャンルドラマ
レビュー情報
五月革命の最中、母が亡くなり久しぶりに家族が集まるが話題は遺産のこと。なんとも不快な展開ではあるけども、ブルジョワのブルジョワゆえの身勝手さや楽観的な行いを見ているうちに不快感は薄れていく。その気楽さ、正直さにフランスの田舎町ののんびりとした美しい風景があいまって「なんだか楽しそう」と思うに至る。しかしドンチャン騒ぎの傍らで黙々と墓穴を掘る使用人の描写で再び不快感を呼び戻す。だからブルジョワ狩の噂に総出で逃げ出す場面はちょっと気分が良かったりする。結末はなんてことはない。五月革命と同じようにこの人達はなにも変わらずそれぞれの家に帰ってゆく。ミルの人格が素晴らしく、そしてそのミルだけがひとり寂しそうなエンディングを見ると、一貫したブルジョワ批判ではなさそうではある。ルイ・マル監督のブルジョワ階級への憧れと嫉妬が垣間見れたような気がする。
R&Aさん 6点(2004-11-12 12:45:29)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.55点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
519.09%
6654.55%
7218.18%
819.09%
919.09%
1000.00%
作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 45.29
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
五月のミルのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS