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夏の夜は三たび微笑む のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 夏の夜は三たび微笑む
製作国スウェーデン
上映時間109分
ジャンルコメディ,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 映画会社からの要望に沿って意に反するものを作っては興行的に失敗することを繰り返し、崖っぷちで作らされたのが本作。喜劇であることを条件につきつけられたベルイマンがやけっぱちで作ったとか。それでも男と女の間に生まれる複雑な感情と、その感情ゆえの行動と感情に反した行動とが描かれるという「神の沈黙」以上のベルイマンの終生のテーマがはっきりくっきり描かれているんだから、これもまたいかにもなベルイマン映画だともいえる。私の大好きな『愛のレッスン』同様に愛の交錯が面白おかしく語られてゆくうえに主演女優も同じなんだけど、一組の夫婦がベースとしてあった『愛のレッスン』に対しこちらはベースのカップルが途中から入れ替わっちゃうせいで若干シニカルさを含んでしまっている。それもまた一癖あっていいのだが。関係だけがやたらこんがらがっていて、展開はお気楽そのもの。あまりにお気楽すぎてかえって皮肉めいて見えるのはベルイマンだからだろうか。スウェーデンの夏の夜(白夜)は一度目の微笑で若いカップルを旅立たせ、二度目の微笑で4人の男女の本意を目覚めさせ、三度目の微笑で恋愛とは縁のなかったメイドと運転手を結ばせて終わる。洒落ている。
R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-07-22 18:32:13)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 6.38点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 52.09
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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