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キッド(1921) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キッド(1921)
製作国
上映時間50分
ジャンルドラマ,コメディ,サイレント,モノクロ映画,ファミリー
レビュー情報
母親が子を捨てるまでのドラマが冒頭にある。つまりこれから始まるチャップリンと子供のドラマにおける設定説明的なものなんだけど、ここだけ見てもその語り口に唸らされる。どうして捨てなければならないのか、その説明が一切の言葉も無く成される。たった一つの画、一瞬の表情、些細な体の動きで。映像で語るとはこういうこと。演出とはこういうこと。そしてサイレントで活きるチャップリンの技とそのチャップリンをも凌ぐ勢いの子供の動きと表情が楽しい。大昔に見たときは子供が施設に連れて行かれようとするシーンの大袈裟な泣きの演技がくどいなと思って、チャップリン映画の中での私的評価はイマイチだったのだが、つい最近見たベロッキオ『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』にこの映画が上映されるシーンが出てきてちょうどその泣きのシーンに見る者たちが大泣きしたり拍手したりしているのを見て、あるいは最近子供と映画(アニメだけど)をいっしょに見るようになって思うに、やっぱりここぞというときの大袈裟な動きというのは(特にサイレント映画の場合)演出としてありなのかもと。子供のように映画に一喜一憂し、感情を露にしながら見るというのはたぶんステキな鑑賞方法であって、そこんところを刺激してくれる演出はやっぱありなんだと思った。
R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-05 14:12:41)
その他情報
作品のレビュー数 119件
作品の平均点 7.95点
作品の点数分布
010.84%
100.00%
200.00%
310.84%
432.52%
521.68%
697.56%
72319.33%
83126.05%
93226.89%
101714.29%
作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 46.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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