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マリヤのお雪 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マリヤのお雪
製作国
上映時間80分
ジャンル時代劇,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
人の業が露にされる乗り合い馬車のシーンにフォードの『駅馬車』を思い出しましたが、どちらも原作がモーパッサンの「脂肪の塊」を元に書かれたらしく納得。ここでただ座っているだけの山田五十鈴の落ち着きぶりというか何もかもを悟った風な雰囲気に驚く。だってまだ17歳か18歳くらいでしょ、このとき。で、めちゃくちゃ綺麗です。銃撃戦という溝口映画にはめずらしいアクションシーンがありますが、なかなかどうして、林の上に、そして林の遠く下にいる被写体にとっての敵が被写体とともに映されることで臨場感ありありのドキドキシーンになってます。彦馬さんも書いておられる揺れる船から残された二人を映した画ですが、この二人を並列に並ばせないんです。その画のにくいほどの美しく完璧な構図!はっきり言ってお話なんてどうでもいいです。いや、どうでもいいことないけど、どうでもいいと思わせるほどの美しい画でいっぱい。その美しい画が次に映される美しい画と、そしてその美しい画がまた次の美しい画と繋がって映画となる。何度もため息をこぼしました。
R&Aさん [映画館(邦画)] 9点(2007-04-20 16:50:14)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 8.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 52.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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