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カッコーの巣の上で のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 カッコーの巣の上で
製作国
上映時間133分
劇場公開日 1976-04-03
ジャンルドラマ,医学もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 精神病院の実態を告発した原作を、自身もナチスによって人権を著しく侵された経験をもつミロシュ・フォアマン監督が人間の尊厳を大いに謳いあげることで名作へと昇華させた作品。主人公マクマーフィが正しいか正しくないかは関係ない。体制が人間の尊厳を奪うことに対する切実なる問題提起をマクマーフィを通して描き出したにすぎない。今、正しいと思っているさまざまな体制もまた本当に正しいのかと考えさせられるほどに、この作品は色褪せない現実感を持っている。あの忌わしきロボトミーですら正しいとされた時代があったことを考えると、人間のつくりだすものに真に正しいものはあるのだろうかという陰気な気持ちにもさせられる。ラスト、マクマーフィは潰されるが彼の意思を一人のインディアンが継承することで多からず爽快感を味わうことができる展開としているが、人間の人間としての権利を奪われたらソレはすでに人間ではなくモノである、とでも言いたげな殺人のシーンが痛々しく突き刺さる。
R&Aさん 7点(2005-01-13 13:45:45)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 383件
作品の平均点 7.68点
作品の点数分布
020.52%
110.26%
251.31%
3123.13%
482.09%
5246.27%
6318.09%
76516.97%
88321.67%
98421.93%
106817.75%
作品の標準偏差 1.98
このレビューの偏差値 48.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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