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レネットとミラベル 四つの冒険 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 レネットとミラベル 四つの冒険
製作国
上映時間99分
劇場公開日 1989-07-22
ジャンルドラマ,コメディ,オムニバス,ロマンス
レビュー情報
ロメールの作品で女の子が二人出てくると、もうそれだけで満足。ジャック・ロジエやジャック・リヴェットとはまた違う女二人。何気ない会話の中に彼女らのはちきれんばかりの若さを見せるのは『男の子の名前はみんなパトリックっていうの』から変わらない。第1話「青の時間」で二人は出会う。ミラベルの鮮やかな赤い服の胸元から目が離せない。『緑の光線』を彷彿させる自然の神秘が二人の出会いを印象的に演出する。第2話「カフェのボーイ」はロメール映画の定番、パリのオープンカフェでのお話。コメディ色の濃い楽しいエピソードの中に対照的な二人を映し出す。第3話「物乞い、万引、ペテン師」は連作「六つの教訓話」女の子版といったところか。二人の哲学の頑固なまでの主張と、一人になってからのころりと柔軟になる変わり身の早さというか若さゆえの奥の無さというか、このあたりの描写はロメールの真骨頂。第4話「絵の販売」はしゃべり続けるロメールの女を黙らせるというこれまたロメールらしいパロディを兼ねながら、第1話から順に繋がるエピソードをうまく締める。ザ・ロメール!です。この軽やかさこそがロメールなのです。
R&Aさん [映画館(字幕)] 8点(2010-05-11 14:00:32)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 8.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.22
このレビューの偏差値 46.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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