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アクションも見応えがあるが、そこかしこに散りばめられた笑いがいい。“5~6年前”でいきなりツボ。ちょっとした二人の表情、二人の会話、二人の間に、緻密に計算された笑いが含まれ、同監督作の『ボーン・アイデンティティー』以上の極上のテンポで見せてゆく。プロの殺し屋という特別なオーラも、そもそもハリウッドスターという特別なオーラをまとう二人が、そのオーラを隠すことなく自然体の余裕の演技で、観ていて楽しくなる。だからこそ初めてアンジェリーナ・ジョリーが可愛いと思った自然でキュートな笑顔も撮れたに違いない。壮絶な殺し合いも基本が夫婦喧嘩なので安心して楽しめる。それから二人とも超が付くプロの殺し屋なもんだから、日常の動きに一切のムダがなく、そのことによっても作品自体のテンポを凄く良くしている。映画を観終わった後、颯爽とムダ無く歩き、エレベーターに乗り込むと同時に駐車券を口にくわえながら車のキーを取りだし、エレガントに車に乗り込むと同時にタバコを取りだし、、、といつにも増してテキパキと行動する自分がいた。そしてその日の晩飯を(映画の夫婦にならって)素直に「おいしくない」と言ってしまったが為に険悪な夜を過ごすはめになった私はアホです。
【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-10 15:54:34)(良:2票) (笑:1票)
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