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17歳のカルテ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 17歳のカルテ
製作国米,独
上映時間127分
劇場公開日 2000-09-02
ジャンルドラマ,医学もの,青春もの,実話もの,伝記もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 特別異常とも思えない若く美しい女が半ば強制的に精神病院に送り込まれる。妻子ある男との不倫と自殺未遂のシーンがフラッシュバックで映される。女は精神的ショックと薬物による一時的な情緒不安定状態なだけで病気ではないのではないかとまず思わせているように思う。そして時代が60年代であることを告示する。60年代であることにどんな意味があるのかは知らないが、とにかく「今」ではなく「昔」の話であることが告示されたわけである。当然、『カッコーの巣の上で』を想起する人は多いだろう。私もその一人で、この映画は過去にこんな人権侵害甚だしい病院があったのだという告発映画、もしくはそんな酷い病院と戦った患者たちの感動話、あるいは・・・どちらにしろ「病院は敵」という構図の映画かと思ったのだ。今なら、名前も教えてもらえない薬を毎晩飲まされるシーンなんてアンジーが虐げられた『チェンジリング』を想起するはずでいっそうこの構図は明確なものになるはずだ。しかし終わってみれば病院は敵どころかむしろ味方に近い。確信犯的ミスリードだと思うのだが、けして意外な展開を楽しむ作品などではなく、ミスリードすることによって得るものより損失のほうが大きいように思う。主人公の回復と成長というメインのドラマが丁寧にされているぶん、とくにそう思う。確信犯じゃなかったら単なる私の早とちりなのだが・・。 昨年末に若くして急逝したブリタニー・マーフィーに謹んで哀悼の意を表します。
R&Aさん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-05 16:05:58)
その他情報
作品のレビュー数 260件
作品の平均点 6.99点
作品の点数分布
000.00%
120.77%
210.38%
331.15%
493.46%
53111.92%
64517.31%
76926.54%
85822.31%
9238.85%
10197.31%
作品の標準偏差 1.66
このレビューの偏差値 42.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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