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アワーミュージック のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アワーミュージック
製作国仏,スイス
上映時間80分
劇場公開日 2005-10-15
ジャンルドラマ
レビュー情報
まず「地獄篇」で戦争の記録映像と様々な戦争映画の断片がコラージュされる。ゴダールの『映画史』から戦争の部分だけを紡ぎなおしたような映像の波はその映像の一つ一つの惨さとは裏腹に美しい。ピアノの旋律は恐ろしく響いているのにやはりこれは美しい。どんなに惨い映像が映し出されてももうそこに映し出されたはずの戦争は戦争でなくなっている。戦争を映画にするということはこういうことなのだ。ということだろうか。そこをふまえて本編となる「煉獄篇」へ。戦争の映像ではなく目の前にある戦争の傷跡に涙する女。戦争が残したもの、テロについて言及される。もちろん「映画」を絡めてくる。ゴダール本人が発した言動に何かを決意する学生。そのことにゴダールは気付かない。これもやはり映画の宿命。観客は勝手にメッセージを受け取るが発信者はそこにいない。「天国篇」はよくわからないけど興味深い。天国に兵士がいる。平和そうなんだけど、それは兵士が兵士じゃないから平和なのか兵士が天国を守っているから平和なのか。とりあえず映画館で鑑賞できなかったことが悔やまれる1本。
R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2010-11-11 15:38:48)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 7.27点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.60
このレビューの偏差値 52.84
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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