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アメリカ,家族のいる風景 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アメリカ,家族のいる風景
製作国米,独
上映時間124分
劇場公開日 2006-02-18
ジャンルドラマ,ロードムービー
レビュー情報
ヴェンダースがとうとうドイツに戻る。その前に愛するアメリカをぎゅっと押し込めた作品を届けてくれた。その背景となるアメリカがとにかく美しい。とりわけ物語のメインとなるビュートの町並みの色が真っ青な空の色に映える。虚構のヒーローが現実の孤独から逃れるように姿を消す。母に道を示され、元恋人に叱られ、初めて会う娘に孤独ではないことを教えられる。息子とその恋人の関係も含めて、「女によって救われる男たち」という一見安易な、しかし極めて映画的な公式のもとシンプルに進行してゆく。『パリ・テキサス』以来のサム・シェパードとのコラボレーションとなる今作は、ヴェンダース特有の映画との関わりに対する使命感のようなものが消え、ひたすらに原点回帰に努めているように感じた。曖昧な目的のまま飛び出した旅がもたらすものの大きさがまさにロードムービーの原点を見せ、アメリカとジョン・フォードへのオマージュがヴェンダース初期の作風に回帰している。サラ・ポーリーが大きく映し出され、おそらく感動的な言葉が発せられたシーン、、サラ・ポーリーが美しいのではなくサラ・ポーリーがアップで映された画面がとてつもなく美しく涙が溢れた。だから字幕を見損なった。目が字幕を追うことをやめた瞬間、この映画は私の映画となった。
R&Aさん [映画館(字幕)] 8点(2006-04-24 13:11:26)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 5.75点
作品の点数分布
015.00%
100.00%
200.00%
315.00%
4420.00%
5315.00%
6315.00%
7210.00%
8525.00%
915.00%
1000.00%
作品の標準偏差 2.17
このレビューの偏差値 54.80
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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