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初恋(2006) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 初恋(2006)
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2006-06-10
ジャンルドラマ,ラブストーリー,犯罪もの,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
『KT』(阪本順治監督)での劇中時代の車たちはいかにもマニアから集めてきた小奇麗な名車たちばかりで都市の交通量を無視した滑稽な画を見せていた。対してこの作品の車たちは田舎道に庶民的な車が意味も無く駐車してあったりという違和感の無いリアルな風景を見せてくれる。もちろん劇中に描かれる時代が実際の風景と同じかどうかなんて私にはわからないし同じである必要もないと思うが、そんな細やかな配慮が今ではない時代としての雰囲気を出していて良かった。でもこの作品、うまくは言えないけどやたら説明くさい。社会が若者を傷つける特異な時代における若者たちのキャラクターは執拗に映さない大人たちとの対比も活かされることなく説明のためだけの言葉とシーンが用意される。初恋が切ないものに変貌する様は事件とアパートの描写で十分なのに詩を見せてしまう。初恋が永遠であることは当たり前なのに今の風景を見せることで永遠ではなく継続に変わってしまっている。せっかくの今ではない特別な世界がリアルな気色悪さを帯びてしまい初恋そのものの淡さが失われてしまっている。ヘルメットをはずしたときのはらりと落ちる長い髪とか雨に濡れる宮崎あおいの顔とか印象的なシーンもあるだけに残念。
R&Aさん [映画館(邦画)] 5点(2006-08-07 12:40:06)
その他情報
作品のレビュー数 39件
作品の平均点 5.15点
作品の点数分布
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100.00%
237.69%
3512.82%
4820.51%
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61230.77%
737.69%
8512.82%
900.00%
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作品の標準偏差 1.78
このレビューの偏差値 49.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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