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Jの悲劇 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 Jの悲劇
製作国
上映時間101分
劇場公開日 2005-11-09
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
冒頭の気球事故シーンがインパクトあり。気球の色が赤だということも印象強さを助長する。物語が全てこの冒頭のシーンに起因していることを強烈に見せている。ただ強烈すぎて、その後のこちらの想像とは異にする意外な展開に頭がついていかない。そのうえ主人公の葛藤が事故による罪悪感という単純なものではなく、罪悪感をさらに起因とする様々な葛藤が複雑に絡み合うので余計についていけない。それでもその複雑な心理という不可視なものをしっかりと映像で表現しているのは巧いと思う。変質的な妄想を膨らませる男を拒否しながら拒否しきれない視線。理論がために逃避する主人公のいらだち。肝心なところを語っていないところから始まる女との確執。全てを理論づけて思考する主人公が赤ん坊という理論を越えた温かみをその腕に抱きかかえた瞬間を切欠として自分自身を取り戻してゆく過程もまた実に映画的な見せ方。ちょいと謎めかした展開がかえって面白さを半減してしまっているのが残念。
R&Aさん [DVD(字幕)] 6点(2008-01-22 10:50:22)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 5.62点
作品の点数分布
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4215.38%
5430.77%
6430.77%
7323.08%
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900.00%
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作品の標準偏差 1.00
このレビューの偏差値 53.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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