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戦争のはらわた のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 戦争のはらわた
製作国西独,英
上映時間132分
劇場公開日 1977-03-12
ジャンルアクション,ドラマ,戦争もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
バイオレンスの巨匠がバイオレンスの宝庫である戦争を舞台にした映画を作るのは必然だったと言える。暴力そのものをスローモーションと細かいカット割で美化して見せ、その反面、暴力の持つ無情感を後に残すというペキンパーの作風はこの作品でも健在で、その無情感はソ連の少年兵や婦人兵の描写に顕著に表われる。暴力の世界でしか生きる場を見出せなくなったシュタイナーが、人間の様々なエゴが渦巻く戦場において「男の誇り」を模索する。シュタイナーもまた、終始誇り高く生きているように見えて本物の誇りを手に入れるのはラストシーンなのだ。そのラストで、名誉欲(鉄十字勲章)に固執してきたストランスキーは(シュタイナーを殺して逃げることもできたが、そうせず)共に敗戦濃厚な戦場へ向かう。名ばかりの誇りの象徴である鉄十字勲章ではなく、本物の誇りを持って。最後の「大笑い」はこの後に及んで「誇り」を手にした爽快感と、その「誇り」とやらがいったいなんになるんだ、という無情感を含んでいるのではなかろうか。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-27 14:57:15)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 87件
作品の平均点 7.76点
作品の点数分布
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101618.39%
作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 47.46
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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