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今宵、フィッツジェラルド劇場で のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 今宵、フィッツジェラルド劇場で
製作国
上映時間105分
劇場公開日 2007-03-03
ジャンルドラマ,コメディ,音楽もの
レビュー情報
《ネタバレ》 誰かが楽屋で話している姿が映され、次のカットに移る。次のカットにはその前のカットの話し声が遠くに聞こえる。誰かが歌っている姿が映され、次のカットに移る。次のカットにはその前の歌声が流れている。例えば、群像劇のお手本のような『ショート・カッツ』は大袈裟に言うならば編集作業でどうにでもなるような気がするが、皆が皆、同じ場所にいるこの『今宵、フィッツジェラルド劇場で』でこそ、音と光のコントロールを駆使し、編集の選択の限られたアルトマンの群像劇を堪能することが出来るかもしれない。さりげないけどお見事。お話はひとつの時代の終焉を描いている。そこに誰かをこの世から連れて行こうとする天使が現れる。まるで「遺作」であることを前提に作ったようなお話だ。結果として本当に遺作となったこの作品はあまりに遺作らしい作品になっている。人間の本質をちょいと毒を効かせて語ってきたアルトマンが、今度は毒のフリをした心温まる調味料をふりかけている。ラストの天使を見やる皆の表情がいい。
R&Aさん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-03 11:36:56)
その他情報
作品のレビュー数 26件
作品の平均点 6.31点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
313.85%
413.85%
5415.38%
61038.46%
7415.38%
8519.23%
913.85%
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作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 53.79
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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