Menu
 > 作品
 > ア行
 > 愛怨峡
 > R&Aさんのレビュー
愛怨峡 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 愛怨峡
製作国
上映時間108分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
前年の『浪華悲歌』『祇園の姉妹』と比べるとかなりおとなしい印象がありますが、たぶんヒロインのキャラからくるのでしょう。女が弱者である社会というのは変わりませんが、山田五十鈴がそのことに憤り反発し強がるのに対し、この作品の山路ふみ子は強がるのではなく本当に強くなってゆくのだ。溝口は女を描くのが巧いとか言われるが、その多くは女を通して社会を描いているところがある。もちろんその中で女優を輝かせ、その仕草や眼差しをしっかりと映し出しているからそう言われているわけですが、本当に女を描いているのはむしろちょっとインパクトに欠けるこの『愛怨峡』なのだと思う。私は2年か3年ほど前に映画館で観たのですが、【小菊】さんのおっしゃるようにフィルムの状態は最悪でした。物語の把握にはなんの問題もありませんでしたが、やっぱり美しく撮られているはずの女の顔に線が入ったりぼやけたりというのは残念でしかたないです。それでも紛失されたフィルムも多々あることを思えば、今この作品に出会え、美しい画面を想像しながら観ることが出来ることを素直に喜びたい。
R&Aさん [映画館(邦画)] 7点(2007-04-17 13:23:57)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.83点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4116.67%
500.00%
600.00%
7116.67%
8116.67%
9233.33%
10116.67%
作品の標準偏差 1.95
このレビューの偏差値 47.81
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
愛怨峡のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS