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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程
製作国
上映時間190分
劇場公開日 2008-03-15
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの
レビュー情報
若松監督は当時の世論がそうであったように革命に全霊をかける青年たちを支持していたらしく、それゆえに青年たちの凶行ばかりがクローズアップされているこの事件の背景をちゃんと知らせたいと思った、というニュアンスの記事を読んだ。だから「あさま山荘事件」よりもそこに行き着くまでを丁寧に描き、その組織自体が生まれるべくして生まれた当時の日本の社会情勢と簡単な時代の流れを当時のフィルムとナレーションを使って説明してゆく。芸術性よりもメッセージ性に重きを置いている映画だと思うのだが、若松監督の映画はどれもそうなのだが、監督の「伝えたいという想い」の力強さがそのまま芸術性を引き出しているように思う。国家権力に立ち向かう若者たちは立ち向かうために組織をつくり、組織の中の権力を手に入れるため、また維持するために凶行に走ってゆく。弱いから徒党を組む。そして弱いから権力を欲す。「人は愚かである」という言葉では片付けられない。生きた時代、生きた場所によって誰もがこの事件の主役になり得、殺す側、殺される側になり得たということがこの映画を見るとよくわかる。長い上映時間中、けして目をそらすことができない。映画が真剣にこちらに語りかけてくるから。
R&Aさん [映画館(邦画)] 7点(2008-05-19 16:42:14)
その他情報
作品のレビュー数 44件
作品の平均点 6.73点
作品の点数分布
024.55%
124.55%
200.00%
324.55%
412.27%
536.82%
624.55%
71125.00%
81227.27%
9613.64%
1036.82%
作品の標準偏差 2.54
このレビューの偏差値 50.42
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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