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時代性で言うならまず原作者のレマルクこそが賞賛されるべきだろう。この映画は原作どおりに反戦を謳ったにすぎない。しかし反戦を謳いながらもかっこよい戦闘やスリルある作戦を見せている多くの戦争映画とは違い、素直に原作のメッセージに沿うことにに徹した演出は評価に値する。戦意抑揚を少年たちに植えつける教師の異様な顔のアップで「国家のために戦うことを美徳とする」ことをあからさまに批判し、実際に戦場にいるものの素直な不満と素直な疑問をはっきりと露呈させる。爆撃のシーンだって1930年公開作品だからといってあなどるなかれ。戦争を現実の問題として語るためのリアル感はじゅうぶんに達成されている。 しかし70年以上も前の作品に思うのは、いくらこのような反戦映画が作られようとも今尚戦争に駆られる人間の愚かさである。
【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-20 15:39:26)(良:1票)
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