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靖国 YASUKUNI のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 靖国 YASUKUNI
製作国日,中
上映時間123分
劇場公開日 2008-05-03
ジャンル戦争もの,ドキュメンタリー,政治もの
レビュー情報
靖国問題は賛成反対といった単純な二分割で語ることが難しい。例えば遺族が合祀しないでほしいと訴えることと当時の首相が参拝することはなんら相反するものではない。この映画は様々な訴えが映されるが、それらは繋がりを持たず、ただ靖国神社のイビツさを浮かび上がらせてゆく。監督の主張がないという批判があるが、主張はある。反対だ賛成だとはたしかに語っていないが「靖国はイビツだ」ってことはじゅうぶん伝わってくる。合間合間に刀匠のインタビューを挟むことで「靖国は特別」な存在であることもふまえつつ、それ以上のイビツさを備える靖国が映し出されている。浄土真宗の僧侶が「靖国は戦争の頃から全く変わっていない」と言う。時代が変わろうと頑なに変わらないからイビツなのか、とも思った。映画の中で一部とんでもなく気持ち悪い連中が登場する。こういう人たちはそのイビツさの象徴的存在であり、またそういう人たちによって靖国のイビツさは増幅されているに違いない。しかしそのイビツさも含めて戦争の遺物であることを戦争フィルムをモンタージュすることで示している。
R&Aさん [映画館(邦画)] 6点(2011-11-02 15:10:37)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 4.22点
作品の点数分布
0211.11%
1211.11%
215.56%
3211.11%
415.56%
5422.22%
6316.67%
715.56%
815.56%
915.56%
1000.00%
作品の標準偏差 2.59
このレビューの偏差値 52.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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