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罪の天使たち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 罪の天使たち
製作国
上映時間96分
劇場公開日 2010-02-20
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
修道院内というほぼ限定された場所を舞台としているせいか、その後のブレッソン映画には見られない「劇」的なものを感じた。もちろん「罪」をテーマとしているところやその「罪」が元来人間に備わったものであるかのような描き方はいかにもブレッソンなのだが、「劇」的であることでブレッソン独特の生々しい厳しさが緩和されているような気がする。さらにブレッソン印の無感情な人たちとは相反する主人公も「劇」的であることに貢献している。長編デビュー作ゆえというところだろうか。でもそれはけして悪いことではなく、後年確立されたブレッソンの作風とは異にするというだけのことだ。むしろブレッソンのノワール(この作品自体はノワールじゃないけど)を見られる喜びがある。室内に差し込む計算づくの光があたりまえのように映されている。「罪」よりもその「救済」のほうが色濃く描かれた作品。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-18 16:36:30)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 7.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.28
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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