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《ネタバレ》 ジョニー・トーって極道ものばっかりかと思ったらこんなのもあったのね。ラブコメになるのかな。宝石を奪うシーンが後に製作でクレジットされる『天使の眼、野獣の街』を彷彿させるのですが、最もスリリングでなければならないこのシーンがその奪い方の滑稽さも相まってどうにも盛り上がらない。この宝石泥棒に係わる人間の試験とか面接とかがあって特に二度目のおばさんが面接するほうに顕著なんだけど、逆光で顔を見せないようにしているシーンなんかの「軽さ」が気になる。逆光なんだからどうにでも重くできそうなのにあえて軽く描く。コメディだから。コメディでもシリアスがあったっていいのにって思うんだけど。男女がお互いに他の男女の影を演出するシーンはジョニー・トーの銃撃戦のように無駄な動き、無駄なカットのない美しいシーンになっている。このシーン自体がお話上必要かと言われれば微妙なんだけど。後半、切ないお話になってゆくのに感動を煽らずカラッと仕上げているのも好感が持てた。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-19 16:32:17)
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