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ロリータ(1962) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ロリータ(1962)
製作国
上映時間152分
劇場公開日 1962-09-22
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
「ロリータ」と「キューブリック」という二つのブランドの融合からイメージされるのは「人間の精神世界の中のエロス」といったところだろうか。しかしこの作品で「エロス」は前面に出てこない。少女ロリータはエロスの象徴でもなんでもなくごく普通の可愛い女の子。そのごく普通の女の子にまつわる大人達のドタバタぶりが描かれる。とりわけハンバートのうろたえぶり、執着ぶりは大人の男の滑稽さ、情けなさを凝縮している。同じ大人の男である自分にも全く当てはまらないというわけでもなく、ハンバートが暴走すればするほど、「もうやめてくれ~」と叫びたくなる。大人?いやいや、まるで子供である。ロリータの母も散らかったキッチンやハンバートに寄せる少女のようなときめき、そして日記を盗み見るほどの独占欲がやはり子供じみている。友人夫婦の行動も、ハンバートとロリータの母をひっつけようとする様はやっぱり子供じみている。クィルティなんてのはそのまんま子供である。つまりこの作品は少女偏愛の物語ではなく、大人の中の幼児性を描いた作品ではなかろうか。ちなみにリメイク版よりもこちらのほうが少し好きです。
R&Aさん 6点(2004-07-27 17:59:09)
その他情報
作品のレビュー数 78件
作品の平均点 6.19点
作品の点数分布
011.28%
100.00%
200.00%
333.85%
4911.54%
51012.82%
62228.21%
71823.08%
878.97%
967.69%
1022.56%
作品の標準偏差 1.75
このレビューの偏差値 49.37
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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