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《ネタバレ》 たぶん、途中からの松山ケンイチは死人なんだろうな。てか心臓止まってんだから絶対死んでる。だから首のない死人とお話できちゃうんだ。じゃあ、なんで死人がしゃべったり遊んだりできるのか。ウルトラミラクルだから。愛がもたらすウルトラミラクル。なんていう気ままな解釈は置いておくとして。なんなんだろう。この人の長回しは不思議。なんかえらいもんが映っちゃいました、みたいなのがてんこ盛り。決定的瞬間ってのとは違って、ちょっとした間合いの生々しさだったり、その間合いについ演者たちが見せてしまったなにものかであったり。訛りのせいで何しゃべってんのかよくわからなくても笑っちゃうというのも、そのシーンが映画になってることの証拠。物語の意表をつく展開に気をとられがちになっちゃうけど、あるいはいろんな深読みをさせ得る意味不明感に溢れていて困っちゃうけど、この映画の魅力はたぶんそこにはない。ただ二人が延々と歩いているシーンの中に、二人が立ち止まって会話する(会話そのものは重要でない)シーンの中にこそあるのだと思う。
【R&A】さん [映画館(邦画)] 7点(2010-03-16 18:51:31)
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