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ランジェ公爵夫人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ランジェ公爵夫人
製作国仏,伊
上映時間137分
劇場公開日 2008-04-05
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
復古ブルボン朝の時代ではあっても描かれるのは今なお普遍の恋愛劇。現代に置き換え可能な恋の駆け引きを絢爛豪華な、まさにコスチュームプレイで見せてくれる。この時代特有の設定が男と女のそれぞれの立場の違い。片や上流階級の美しい人妻。片やナポレオン軍の英雄。結婚が政治であった上流階級の夫人にとって恋愛は極上の遊びでしかなく、一方軍を率いて戦ってきた男にとって恋愛は勝利が全ての真剣勝負。全く異にする方法で恋愛し、全く異にする方向へ行く。このギャップが生み出す展開が面白い。二人の口からこぼれるフランス語が心地良く鳴り響く映画だったが鳴り響くといえば、戦争で痛めたと思われる片足をひきずりながら歩くときの音が時には力強く、時には弱弱しく、そして時には恐ろしく、実に印象的に使われていた。実際に片足が義足のギョームならではということなのだろうか。女の無邪気な愛が世間から受け入れられるはずもなくひっそりと消えていったように、女の急転直下の濃厚なドラマはギョームの圧倒的な存在感の影に隠れてしまった。確信犯なのだろうか。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2010-03-29 17:12:27)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 5.25点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.48
このレビューの偏差値 58.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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