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我が至上の愛 ~アストレとセラドン~ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 我が至上の愛 ~アストレとセラドン~
製作国仏,伊,スペイン
上映時間109分
ジャンルドラマ,コメディ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 我が至上の愛。なんとも大層なタイトルがついているが、男女の恋愛を描くときのロメールのいつもの軽やかさは時代を5世紀にしたって変わらない。軽やかさはそのままに、時代を遡ることでより原初的な恋愛劇となっている。人を好きになることの至福と人に好かれることの至福がある、ただそれだけ。呆気にとられるほどのシンプル且つストレートさ。終盤、なぜ男は女装するのか。ロメールの真骨頂ともいえる女同士の会話をさせるためだ。そしてここで無防備に見せる乳房のなんて美しいこと。今までもロメールは若い女の体をとくに部位を強調して見せてきたがここまでモロに見せたことはなかった。愛の原初的な形を見せるにあたってこのストレートな見せ方になったのだろう。またそのストレートさに負けないほどの美がそこにある。若い男女の恋愛を、そしてそれに伴う「若さ」ゆえの肉体的反応を、美しく且つ健全に描ききった傑作である。軽いタッチでありながら、なるほどこれは至上の愛であった。ロメールの遺作にして最高傑作。
R&Aさん [映画館(字幕)] 9点(2010-05-14 15:16:17)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 1件
作品の平均点 9.00点
作品の点数分布
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