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《ネタバレ》 ニューヨークのクラブのピアノ弾きと看板歌手は恋人同士。この歌手が夢を追いかけてハリウッドへ行っちゃう。見る前にもらったチラシにファムファタルものだとあったのでてっきりこの歌手がファムファタルなのだと思ってたんだけど全然そんなふうにはならない。お金がない男はヒッチハイクで恋人のいるハリウッドを目指すのだがなかなか女は出てこない。と言ってる間に最初の事件(事故)が女無しで起こる。まったく予測不能状態でようやく第二の女が登場。こいつが運命の女であった。強烈。運命の女というには強烈すぎる(もうちょっと見た目なんとかならんかったのか)。しかし歌手の恋人の話なんかどっか飛んでっちゃうくらいにこの男の運命は大きくひん曲がっちゃうわけで、まさしくファムファタルものなのだ。いつまでたっても目的地に着かないロードムービーでもある。不運の主人公を演じたトム・ニールが数年後、実生活で奥さんを殺しちゃったとかでカルト化しちゃった映画でもあるらしい。が、それ以前に夜の雨がモノクロの画面に映えるフィルムノワールの傑作である。
【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-06 16:33:31)
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