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『牛泥棒』の私刑のシーンをそのままパクって、、いや、模倣したかのようなオープニングに始まり、後の『荒野のストレンジャー』を予告するかのようにイーストウッドが蘇り、そこから物語が始まるというのはなんともそそらせてくれます。アメリカ西部劇に欠かせない保安官と判事と無法者を取り揃えながらも復讐ものといういかにもマカロニウエスタン調の展開で、なおかつ「正義」とは、なんていうまじめそうなテーマをちらちらさせながらも結局いろんな映画のおいしいところを寄せ集めただけなんじゃないのかという感じの映画。軽すぎず重すぎず適度に楽しませてくれてはいるものの、冒頭でイーストウッドを助けた保安官がその後全く登場せずに「殺された」という言葉だけでその存在を消してしまう勿体無さ、目の前で夫を殺され犯された女の顚末のあやふやさがどうにもムズムズ感を残してしまって、どうせなら端折るところは端折ってシンプルに仕上げてくれたほうが良かったような気もする。
【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-09-22 17:45:22)
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