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私の小学生時代からの悪友が高校生のときピストルズにはまってた。ピストルズを聞くことがかっこいいという一種のファッションだと思っていたが、もうすぐ3人目の子供ができる彼の車は今でもパンクのMDで溢れかえっている。私はそんな彼から聞いたシドのエピソードから勝手にシドとナンシーのイメージをつくっていた。私のイメージしていたシド&ナンシーは『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のミッキー&マロリーでした。しかしこの作品を観て大きく誤解していたことに気づかされました。あまりのかっこ悪さに、あまりの弱さに、あまりの不器用さに哀れみさえ感じます。これが実像なのかもしれないが、楽器もろくにできないシドが頂点にまでのぼりつめたのには他とは違うものを持っていたはずで、全てが虚構として語られるこの作品には少し違和感を感じます。これも私のつくった虚構なんでしょうが、どちらにしてももう少し深く描いてほしいような。シドがナンシーを殺したかどうかは実際のところ、判らないそうです。シドがナンシーの死から3ヶ月半後に逝ったという事実しか。シドの灰は彼の母親によってナンシーの墓の上に撒かれたらしい。
【R&A】さん 5点(2004-06-01 12:18:35)
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