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丑三つの村 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 丑三つの村
製作国
上映時間106分
劇場公開日 1983-01-15
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,青春もの,実話もの,小説の映画化,エロティック,バイオレンス
レビュー情報
田中登のエロと奥村和由のバイオレンス。クライマックスの怒涛のバイオレンスの見た目の派手さはなるほど奥村で、なかなかに盛り上げてはくれる。しかしそこにいくまでの因習に満ちた閉塞感と同居するエロスにこそこの映画の醍醐味がある。もちろん田中登の仕事である。この田舎に住む女たちはいわゆるメスである。男はオスであったり家長であったり兵隊であったりするが女はメスだ。戦中であること、田舎であること、そして監督が田中登であることで女はメスでしかなくなり、閉鎖的因習に塗れた歪んだ世界を増徴させてゆく。この時代の、戦争へ行くということ。行けないということ。そして「死」。それらが歪んだ世界にいる男の中であるものを作り上げてゆく。決行に当たっての緻密な準備はまるで『タクシー・ドライバー』のデ・ニーロだ。いや、この描写に限らず歪んだ社会とそこからの孤立、そして凶行への流れまで同じではないか。しかしニューヨークにあまりにはまるジャズに対し、こちらは・・・なんなんだ、この80年代の臭いプンプンの音楽は。
R&Aさん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-04-22 15:36:47)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 34件
作品の平均点 5.82点
作品の点数分布
012.94%
100.00%
200.00%
3411.76%
412.94%
5823.53%
6926.47%
7411.76%
8411.76%
925.88%
1012.94%
作品の標準偏差 2.01
このレビューの偏差値 50.44
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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