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黒い罠 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 黒い罠
製作国
上映時間93分
劇場公開日 1958-07-05
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 オーソン・ウェルズはデビュー作『市民ケ-ン』でハーストに上映妨害されて興行的に失敗してから常に製作側の再編集や追加撮影で手直しされて全然違う映画になって世に出されて、そのうえそれがまた興行的に失敗に終わり責任を負わされるというやりきれないことの連続でとうとうハリウッドを後にします。ハリウッド復帰作となるこの作品もまたそんな目にあった作品です。この頃からもう既にハリウッドの映画はショー化していたのでしょう。冒頭の綿密に計算された長回しは、ウェルズの映画に対する強い想いを感じます。ウェルズの役柄は『第三の男』と同じく許しがたい悪人。しかし悲しい過去を語らせ、ラストのマレーネ・ディートリッヒの表情で絶対悪から哀愁漂う悲しき悪へと昇華する。悪は悪、英雄は英雄として描きたいハリウッドで復帰作にも関わらずこの映画を撮ったウェルズは相当頑固です。
R&Aさん 7点(2004-07-05 11:44:32)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 33件
作品の平均点 7.03点
作品の点数分布
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6618.18%
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8824.24%
9412.12%
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作品の標準偏差 1.34
このレビューの偏差値 49.83
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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