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殺しの烙印 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 殺しの烙印
製作国
上映時間91分
劇場公開日 1967-06-15
ジャンルアクション,ドラマ,シリーズもの,モノクロ映画,犯罪もの,ハードボイルド
レビュー情報
安っぽいアメリカのハードボイルドの雰囲気を醸すも主人公はハードボイルドとはほど遠いご飯の匂いフェチ。とことんウラをかいてくる。さらに日活解雇の逸話からも想像できる美しい映画文法の破綻がそそる。生活感を一切感じさせないモダンな部屋のカットがセックス描写の合間に挿入され、そのセックス描写も後の『陽炎座』において芸術の域にまで達した感のあるデフォルメされたカタチを映すのみで性的な臭いは一切ない。唯一性的な臭いを感じるのが、本来生活感を感じさせるはずの炊飯器という観客のイメージをも混乱させるつくりに驚きと喜びがこみ上げる。イメージといえば、主人公の中で雨とともにイメージ化された女を、常にそのイメージのまま(雨とともに)登場させることにも驚いた。実体感の無い女を見事に演出していた。つくづく思った。鈴木清順は凄い! きっとこの人は我々を驚かすことだけを考えてこんなことをやっているのではないと思う。ただ映画が、テレビや演劇でもない、ましてや小説でもないということを誰よりもよく知っているだけなんだと思う。
R&Aさん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-22 14:00:10)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 6.39点
作品の点数分布
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100.00%
2313.04%
300.00%
428.70%
528.70%
6313.04%
7521.74%
8417.39%
928.70%
1028.70%
作品の標準偏差 2.34
このレビューの偏差値 52.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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