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怪談(1964) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 怪談(1964)
製作国
上映時間183分
劇場公開日 1964-12-29
ジャンルドラマ,ホラー,ファンタジー,時代劇,オムニバス,小説の映画化
レビュー情報
小泉八雲の怪談四篇。
■「黒髪」内容もさることながら屋敷の風貌が溝口健二『雨月物語』を彷彿させるが、『雨月物語』と比べられちゃうとちときつい。しかしクライマックスのダイナミズムは迫力満点。後悔と謝意、そしてそれらを上回る恐怖が男を襲う。
■「雪女」雪女メイクの岸恵子が怖い。空に浮かぶ目のような渦模様が幻想的。この一編に凝縮された世界観がとにかく素晴らしい。
■「耳なし芳一」冒頭の源平合戦のくだりが長く感じたが、赤子を抱えて入水する悲劇の直接的描写が、その後に見せられる平家の霊の強さに結びつく。芳一を演じた中村賀津雄がいい。
■「茶碗の中」怪談話とは言い難い一編。作風的にもこれだけが妙に軽い。

■<総評>総じて話がきっちりとまとまっていて丁寧。丁寧に紡いでいるからこそ少々アバンギャルドなセットにしても古典的なるものが現れているのだろう。豪華な演者と型にはまらない演技も素晴らしく、なによりも短編それぞれを1本の映画のように妥協無く作っただろうことがひしひしと伝わってくるのがいい。
R&Aさん [映画館(邦画)] 7点(2009-10-20 18:47:32)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 7.60点
作品の点数分布
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5514.29%
638.57%
7822.86%
8925.71%
9514.29%
10514.29%
作品の標準偏差 1.55
このレビューの偏差値 47.51
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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