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アタラント号 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 アタラント号
製作国
上映時間101分
劇場公開日 1991-11-15
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 ロマンチックな船の新居も狭い船内での長旅とその新居のはずの船に猫と共に大きな顔をした先人がいることにちょっと苛立つ新妻の気持ちがよくわかる。憧れのパリを徘徊したいというのもよくわかる。そんな新妻をパリに解き放ちたくない若い夫の気持ちもよくわかる。よくわかるようにウキウキし、イライラし、といった二人の感情の起伏の元が丁寧に描かれている。妻をパリにおいてゆく夫の怒りもよーくわかる。私も新婚旅行で喧嘩してラスベガスをまわるバスにふて寝している妻を置いてけぼりにしたことがあったりする(その節はごめんなさい)。それでも映画はけして暗くはならず、深刻ぶらずにいる。ベタなハッピーエンドに向かうことを確信しながら緩やかな川の流れのような映画の世界に身を任せる。身を任せられる映画というのは傑作なのだと思う。乱闘シーンですらどこか陽気な雰囲気が漂う。まるでジョン・フォードの映画のように。若い二人の純粋すぎるキャラクターだけなら映画は停滞してゆくのだろうが、アナーキーな老水夫が笑いを伴いながら抜群のテンポを作っている。ベタなお話に素直に感動できるのも、この老水夫が時々ベタさをぶっ壊しているからかもしれない。至福の映画です。
R&Aさん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-19 16:25:49)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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318.33%
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7325.00%
8433.33%
918.33%
10216.67%
作品の標準偏差 1.89
このレビューの偏差値 51.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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