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太陽はひとりぼっち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 太陽はひとりぼっち
製作国伊,仏
上映時間124分
劇場公開日 1962-12-19
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
自身も10年連れ添った妻に突然別れを告げられたという過去を持つアントニオーニの「愛の不毛三部作」の三作目。前作『夜』では愛の喪失の理由が語られるが、この作品では「わからない..」を繰り返す。こちらのほうがより現代的で「愛の不毛」の名に相応しい。 株価暴落で損をした顧客たちが怒る。損をするというリスクは最初からあったのに損をしてはじめて現実を見る。突然やってくるこの現象は冒頭の突然の別れと似ているように感じた。愛したいが愛に意味を求める、あるいは本当に愛したいのかさえ分からない、そんな女が作りだす乾いた関係が建設途中の高層住宅の殺伐とした風景にオーバーラップして描かれる。背景のひとつひとつが心情をあらわしており、どうしようもない不条理感で溢れている。私見ですが、背景になんらかの意味を持たせる作家は数多くいれど、アントニオーニほど徹底している人もアントニオーニほど的確な人もおそらくいない。
R&Aさん 8点(2005-01-19 12:25:50)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 23件
作品の平均点 6.30点
作品の点数分布
000.00%
114.35%
200.00%
3313.04%
414.35%
514.35%
6626.09%
7417.39%
8313.04%
928.70%
1028.70%
作品の標準偏差 2.29
このレビューの偏差値 53.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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