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甘い生活 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 甘い生活
製作国伊,仏
上映時間174分
劇場公開日 1960-09-20
ジャンルドラマ,コメディ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 セレブたちの退廃とした生活を、フェリーニの分身・マストロヤンニが扮する記者の目を通して描いていく。記者自身も、退廃の象徴たる富豪の娘や欲望の象徴たるハリウッド女優らと夜毎のパーティを過ごすうちに”甘い生活”に溺れていく。憧れの生活を送る友人の自殺に絶望を感じても時すでに遅し。映画中盤では、純真の象徴たる出稼ぎ少女に一度は癒される(救われる)。しかしラストではその救いの声が波音にかき消される。”甘い生活”=「限りない欲望と退廃が渦巻く世界」にどっぷりとつかってしまい、もう後戻りは出来ないことを暗示しているような、なんともせつないエンディングでした。前3作『道』『崖』『カビリアの夜』では魂の救済が描かれたが、この作品では、行きつくところまで行った文明がもたらした退廃は救いがたいと言ってるように感じた。
R&Aさん 8点(2004-06-09 12:25:33)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 43件
作品の平均点 6.28点
作品の点数分布
000.00%
124.65%
236.98%
336.98%
400.00%
5716.28%
636.98%
71125.58%
8613.95%
9511.63%
1036.98%
作品の標準偏差 2.44
このレビューの偏差値 52.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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