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D坂の殺人事件(1998) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 D坂の殺人事件(1998)
製作国
上映時間91分
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
乱歩の「D坂の殺人事件」と「心理試験」の合わせ技ではあるがこの作品において殺す者も殺される者も原作二作には登場しない。「D坂の殺人事件」からは団子坂の古本屋で殺人事件があったこと、古本屋の向かいが喫茶店であること、古本屋の並びに蕎麦屋があること、登場人物のSM趣味、ぐらいが抜き出されているだけでストーリーじたいはオリジナルと「心理試験」を巧みに融合させたものである。このオリジナルの部分に名前だけ登場する責め絵師「大江春泥」は乱歩「陰獣」に登場する人物の名を借りたもので、これは乱歩ファンへのサービスでしょうか。本作同様に嶋田久作が明智を務めた前作『屋根裏の散歩者』のアパートの住人も責め絵を描いていましたが、絵は本物の裸よりも艶かしく、とくに本作における真田広之によって描かれる贋作作りの過程は圧巻と言えるほどの艶かしさ。真田は前作の三上同様に怪しい色香を発散しており、このシリーズのキャスティングはなかなかに巧いなと思った。一番怪しさ満開なのは最後にちょっとだけ登場する三輪ひとみの小林少年だが。前作のような無駄なエロシーンや怪しい世界観のための過剰な演出が抑えられているのも好印象。
R&Aさん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-28 14:07:27)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.29点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.88
このレビューの偏差値 59.21
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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