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麦秋(1951) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 麦秋(1951)
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1951-10-03
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
冒頭の食事のシーンのカットの多さに驚く。誰かが卓につく、誰かが卓を立つ、そのたびにカットが割られ、人物が動いてもカメラは追わず、家中を歩き回る人物の先にカメラは先回りしてどしっと待っている。人物が画面から消えようとするとまたすぐに先回り。さらに卓を囲んだ家族を捉えたカメラが今度は真向かいに移って家族を捉える。ゴダールの『勝手にしやがれ』よりも先にこの左右が入れ替わっちゃうカット割りをしている。しかしゴダールと違うのは、ちゃんとカットとカットが繋がっているところ。カットを割るところで必ず人物の動作が入る。立ちあがったり、振り向いたり、お茶を飲んだり。凄い!この食事のシーンだけでも、ずっと見ていたいと思いました。そして怒涛のカット割りの中、けして動かなかったカメラが宴会(舞台?)の客席を映すときに静かに動く。アッと思ったら、今度は誰もいない廊下をス-ッと前に進みながら映すときに、はじめてかもしれない音楽が入る。ひえぇ~となる。ストーリーとは関係ないところでこんなに感動したのは久々です。もちろん内容もいいよ。会話にみられる小津節が冴えてます。
R&Aさん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-22 13:19:29)
その他情報
作品のレビュー数 44件
作品の平均点 7.77点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
312.27%
412.27%
524.55%
6818.18%
712.27%
81738.64%
9613.64%
10818.18%
作品の標準偏差 1.70
このレビューの偏差値 54.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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