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二十四時間の情事 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 二十四時間の情事
製作国仏,日
上映時間91分
ジャンルドラマ,ラブストーリー,戦争もの,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 「ヒロシマ・モナムール」といえば「アルカトラス」の名曲を思い出してしまう世代なのですが(誰も知らんて?)本家本元はもちろんこの映画。反戦ものとしても恋愛ものとしても異色で、ストーリーらしいストーリーがなく、かといってレネお得意のドキュメンタリーでもなく、全編が「詩」のような映画。それは男女の繰り返される言葉がそう感じさせるのかもしれない。被爆地ヒロシマが戦後復興の中で人々の記憶から薄れゆこうとしている。平和公園や原爆ドームや記録映像や博物館が戦争の悲劇を語り継ぐために存在するが当事者の苦悩の大きさは伝えきれない。その中でけして消えない戦争の傷を背負った男女が苦悩する。風化させてはいけないが風化してゆく戦争の傷と忘れなければ前に進めないのに忘れることができない当事者それぞれに残る戦争の傷を同時に描くことでひとりの人間に多大なる影響を及ぼす戦争への批判を色濃くしてゆく。女にとってヒロシマは故郷ヌベール。ヌベールは彼女にとっての戦争の傷そのもの。二人の情事は終わらなければいけない。そして忘れなければいけない。そしてやっと前を向けられる。ヒロシマのように再生する。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-26 14:51:11)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 18件
作品の平均点 6.11点
作品の点数分布
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3316.67%
415.56%
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6316.67%
7633.33%
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作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 52.43
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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