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不良少女モニカ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 不良少女モニカ
製作国スウェーデン
上映時間92分
劇場公開日 1955-06-28
ジャンルドラマ,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「今日の映画界にあって『國民の創生』と同じ役割を果たしている」とゴダールに絶賛され、ヌーベルヴァーグの監督たちに多大な影響を及ぼしたという本作は『夏の遊び』同様に「若き日」を同じくあっという間に過ぎ去ってしまう「眩しい夏」にリンクさせて見せる。大人社会から脱出し北欧の夏を満喫する若い男女。そして当然やってくる終焉の日。若い男はすさんだ大人社会に適応しようと懸命に働く。愛する女と自分の子供のためにという目的があるから。しかし若い女は自分の子供ですら自らの自由を奪う社会の一部にしか見えない。女は自らを堕落させてゆく。それを象徴するシーンがレストランだかバーだかで昔の恋人と思われる男と会っているときの、画面を観る我々に向けた恐ろしいまでに冷たい眼差しである。もうこの後は見なくてもわかる、それほどまでに強烈にその後を暗示させるシーンであり、ついさっきまで画面にあった夏の陽気が嘘であるかのように観る者を凍りつかせる。そしてとんでもない映画を観ているのだと、この瞬間自覚するのである。
R&Aさん [映画館(字幕)] 8点(2007-03-16 19:03:39)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 6.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.12
このレビューの偏差値 62.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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